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<ビデオ・オープニングより> 「蜀山とは 中国四川省にある連山で、軍事戦略上 重要な位置を占めており、昔から戦火が絶えたことはなかった。 時は5世紀。戦乱の陰に、もう1つの秘かな戦いがあった。山中の古寺にこもった魔神が天下支配の機を狙っていた。各地の憂国の士はこれを知り、魔神の野望を打ち砕くため蜀山へとはせ参じた。これは魔界の戦いに身を投じた勇敢な若者達の物語である。」
5世紀の中国、東軍・西軍との争いの世。西軍の兵士であった狄明奇(元彪)は、2人の上司の板ばさみにあい、両名の命令に従おうとしたが、軍法違反で死刑と言われ、軍を脱走する。そこに、同じく東軍を抜けてきたであろう兵士、胖子(洪金寶)と出会う。2人は、自分達の軍服の色とは違う、新たな謎の軍勢に終われ一緒に逃げ、行動する。互いに敵軍であり、最初は反発し逢うが、当ても無く、戦の世に嫌気をさしており、敵ながらいつの間にか打ち解けていた。そして、いつのまにか争いは、東軍・西軍・謎の軍勢の三つ巴の戦いに発展していた。
しかし、謎の軍勢に見つかり、崖の淵まで追い詰められる。胖子は「自分だけでも生き延びろ。」と、明奇を崖から突き落とし、自分は捕まってしまう。崖を這って、険しい山の奥まで逃げ込んだ明奇は、大きな洞窟を見つけ、そこで休息する。しかしそこには、大量の恐ろしげな魔物の姿があった。彼が迷い込んだ山は「蜀山」と呼ばれ、人間界を支配しようと企む魔物たちの巣窟であった。 魔物に見つかり襲われかけた明奇は、2本の剣で妖術を使う男に助けられる。その男は、南海派の剣士、丁引(鄭少秋)とであった。彼は、この山から魔物の主である魔神が蘇る事を聞き、この世界が魔神に支配されるのを防ぐために、天界から降りてきた使者だった。明奇は彼の武勇を見て、戦乱の世に苦しむに人間を救う為に、自分を弟子にして欲しいと懇願するが、拒否される。それでも明奇は、彼に着いて行こうとする。
そこに、崑崙派の主、曉如(劉松仁)と弟子の一真(孟海)が現れる。天界は、南海派と崑崙派との派閥があり、どちらも同じく魔物達の企みを防ごうとしているのだが、考え方の不一致で、なかなか協力できずにいた。2派の曉如、丁引達は、長眉道人に呼ばれここに来たのだった。
そこに、魔物の魔教護法
(元奎), 魔教護法
(馮克安)が現れ、2派の曉如、丁引達は、互いの腕試しに戦う。そして、五部の戦いをし、護法達を追いる。歳の近い一真は、彼を丁引の弟子と思って、親近感を持ち、打ち解ける。明奇は、天界の人間達の武勇に惹かれて、着いていく。
そして、魔神の子生まれようとしている場所まで来ると、4人は魔物の1群に襲われる。その戦いの中、明奇は長眉道人(洪金寶、二役)に出会う。長眉道人は、自身の長眉の妖術と神鏡で、魔神を封印しようとする。しかし、それだけでは十分な力ではなく、長眉道人は明奇に、北斗七星が移動する49日以内に、天刀山の仙女である、李亦奇(翁倩玉)から『紫青双剣』という秘剣を授かってきて欲しいと伝える。それまで、自分がここで、生まれるのを食い止めると言う。
戦いの中、曉如は魔物の毒にやられ、10日間で魔物に変わってしまうと言われる。曉如は、派の統制のために、自分の変わりに指揮をとる第18代当主に弟子の一真を指名する。明奇と同じく若き青年である一真は、まだまだ自分は未熟と恐縮し不安にかられる。
明奇、丁引、一真は、まず曉如の怪我の治癒の為に、女性だけが住む、幻城の仙堡堡主(林青霞)の元に向かう。幻城にたどりつくも、男子禁制の世界のため、なかなか許可をもらえず。丁引が仙堡堡主を説得するなか、明奇、一真は、若蘭
(李賽鳳)ら城女達に隔離されてしまう。
仙堡堡主は承諾し曉如を助けるが、魔物の毒は丁引をも犯していた。曉如を治すのに力を使い果たした仙堡堡主は、彼を救う体力が残ってなかった。自分の毒を知った丁引は、明奇に自分の刀を「貸すだけだ。弟子として認めたわけではないぞ。」と言いながら、授ける。そして、魔物に変わる前に自分を殺せと、城女達と残った3人に告げる。
魔の世界に入った丁引は、彼らを襲い、城は破壊されてしまう。抜け出したのは、明奇、一真、若蘭の3人であった。仲間や師匠が死んだと思い、嘆く3人だったが、自分達の使命を思い出し、魔物の思惑を打破できないのは、協力しあえなかったことだと悔やみ、団結して天刀山に向かう。 そして、3人は天界と魔界の境まで進む。そこに、体を鎖で縛られた天刀老人
(徐少強)に出会い、天刀山への道を聞こうとする。しかしそこに、魔の世界に入った丁引が現れる。明奇は、丁引を助けるためにも、彼と戦うのだった。
そのころ、東軍・西軍の争いの中に、謎の軍勢が現れ、3つ巴の戦いに発展していた。 3人は、怪我した曉如を連れ、魔物の漂う中、天刀山を目指す事になる。 |