その昔、仙人達が住む人間界とは別の世界『天空界』があった。仙人達は自然界の力と一体になるべく、その地で修行していた。しかし、邪の霊力を持つ魔王が次々と『天空界』を荒らし、席巻し始めていた。
天空の地『崑崙』では、師弟関係の男女の仙人が修行していた。麗しき女仙人の孤月大師(張栢芝)と、その弟子の玄天宗(鄭伊健)であった。
しかし、孤月大師は玄天宗への師弟を超えた想いを募らせてしまい、想い悩んでいた。そして彼女はその許されぬ想いを断つべく、彼に自らの武器『環月輪』を与え、他の地で修行を行うよう命じる。玄天宗は師匠の命令に従い、その地を離れていく。
しかしその後、一人『崑崙』に残った孤月大師に対し魔王が襲い掛かり、彼女はは灰と化してしまう。
二百年後、魔王は白眉尊師(洪金寶)率いる『蜀山』に戦いを挑んできた。剣の翼を持つ弟子の丹辰子(古天樂)は、尊師の命を受け人間の住む下界へと向かう。彼は、その人間界で親友であるディンチョンと再会する。
しかし、その人間界でも大乱が起きていた。2人は人間の程樂天(章子怡)の父である大将軍の軍勢に撤兵を促すが、『天空界』から降りてきた魔王が部隊を襲い、人間達は樂天1人を残し全滅してしまう。
一方、蜀山では白眉尊師とともに李英奇(張栢芝:2役)と段雷(譚耀文)の『天雷双剣』と七人の剣士、そしてその彼らの弟子達が反撃を開始し何とか魔王の陰謀を食い止めようとする。
しかし、戦いに敗れた魔王を『蜀山』の麓に追い込もうとしたが見えたが、それは魔王の策略であった。数々の仙人や尊師達が捜し求めてきた霊力の洞穴への入り口が、彼らの力により開かれてしまったのだ。
その頃、丹辰子と玄天宗は天空界に戻り、魔王に襲撃されている『蜀山』に駆けつける。丹辰子と共に現れた玄天宗を見て、李英奇は不思議な感覚に戸惑う。
しかし、それは玄天宗も同じであった。そんな中で、丹辰子と玄天宗は洞穴の霊力に振り回されるが、駆けつけた白眉尊師によって助け出される。白眉尊師は丹辰子に、この地に残り見張ることを命じ、玄天宗には同門の仙人達へ事態を知らせ、注意を促すように命じるのだった。
白眉尊師は魔王を倒す為に新たな武器が必要だと論じ、『天撃剣』と『雷炎剣』を合わせる技を編み出す事を『天雷双剣』2人に命じる。
しかし、その試みは2人の努力もむなしく失敗に終わり、2人は地上に落下してしまう。地上で見ていた玄天宗は、自らの師の片身『環月輪』の導きにより落下した李英奇を助け出す。しかし、段雷は命を落としてしまう。
そして、最善の案を見出すため、瞑想に入ることを決意した白眉尊師は、玄天宗に『蜀山』の長になることを言い残す。そして、白眉尊師は『雷炎剣』の使い手、段雷の再生の術を施す。尊師は「精神の力」、「宇宙の力」そして「再生の力」の三要素の結合こそが魔王を打ち破る新たな武器になると説き、「精神の火」を遺し「宇宙の力」を探すべく異空間に姿を消した。
尊師の力で再生した段雷の生まれ変わりは、廉刑(吳京)と名づけられるが、彼には以前の記憶がなく、李英奇が彼の師となった。彼は自らの剣を探し出すべく修行を開始する。ディンチョンは、その再生を見て李英奇が師匠の孤月大師の生まれ変わりなのではないかと思い始める。
その頃、洞穴を見張る丹辰子の前に小さな妖魔、赤尸(林熙蕾)が現れていた。傷つき飛べなくなった赤尸に憐れみを感じた丹辰子は、彼女に仮の翼を与える。しかしその時、洞穴の霊力が漏れ、それによって赤尸が死に瀕した時、赤尸を助けようとした丹辰子は、赤尸の虜となってしまう。
李英奇が孤月大師の再生した姿と信じる玄天宗は、彼女の記憶を取り戻そうと『天撃剣』を掴もうとするが失敗、地上に燃えながら落ちてしまう。李英奇は彼を助けようとするが叶わず、彼を地上に葬るのであった。
その頃、残された七人剣士と弟子達の前に赤尸の虜となった丹辰子が現れる。そして、邪道に落ちた彼の手により『蜀山』一門は地上に落ち、李英奇は囚われ、『蜀山』も破壊されてしまう。
法力を取り戻した段雷の生まれ変わり廉刑の手により「精神の火」は死んだ玄天宗に結合し、彼は再生する。そして、白眉尊師の合図を見た玄天宗は、「宇宙の力」とも結合、究極の力を手にした。丹辰子のいる洞穴に向かった玄天宗と廉刑は囚われた李英奇を助け出し、丹辰子に立ち向かう。
玄天宗は死闘の最中、李英奇に向けてある言葉を放つ。それは、かつての師の言葉だった。戦いの末、自らを取り戻した丹辰子は、かつての約束を果たすよう玄天宗に言うのであった。
そして、地上を覆う魔王の血雲に対抗すべく廉刑と李英奇は再度、剣の結合の技をあみ出す事を試みる。そして、師の教えのごとく技を完成させる。魔王を打ち砕くべく玄天宗と落ち合った2人は、魔王の真実の姿を見るのだった。