霊幻道士の茅山(林正英)の元で働く脂寶(洪金寶)は、ある日、悪い夢を見ていた。それは、恋人とともに幽霊に襲われる夢だった。目を覚ますとそこには茅山と同僚の小海(孟海)がいた。
そして、脂寶は小海と一緒に、恋人珠女(龔慈恩)が働く食堂を訪れると、そこには彼女にしつこく言い寄る金持ち御曹司の羅公子(林敏驄)が来ていた。脂寶は、羅公子に「彼女にちょっかいを出すな。」というが聞く耳を待たない。そして、2人は店の外に出て対決することになる。羅公子はみごとな猿拳を使いとても強く、脂寶は苦戦していた。
小海は、羅公子の身軽な動きに不信を持った。すると、隣の店には猿回しをしている男がいた。よく見るとその猿は羅公子の動きにそっくりで、その男は悪の妖術使い(黃哈)であった。小海は、妖術を破ろうと犬を連れてきて、その猿を追い払った。すると妖術は消え、羅公子は梱包も使えなくなり、負けてしまった。そこに、珠女のおじさんである店の店主と茅山が現れた、脂寶は怒られしぶしぶ帰るのだった。その悪いよう術使いは、中を手に入れるため、邪魔者の脂寶を消してしまおうと雇っていたのだ。
ある晩、脂寶と小海は屋台でアルバイトをしていた。しかし、目の前で新装開店した飯店のせいで店には客独り来ない。ふてくされていると1人の女性、小紅(王文君)がやってきて粥を買っていった。しかし、置いていったのは金ではなく紙切れであった。騙されたともって追いかけるアボだった。彼女の家までたどり着き中を覗くと、彼女は盲目の母(譚倩紅)に粥を食べさせていた。そして、小紅が幽霊であることに気付く。彼女は盲目の母が心配で、未だに成仏できずに母の面倒を見ていたのだった。話を聞かされた脂寶は、小紅の母にいとこだと嘘をつき、彼女が幽霊であることに驚きながらも理解する。
次の日、その話を小海に相談していた。小海も彼女に会い、話を聞いて協力することにした。その夜、恋人の珠女は無理やり羅公子の家に誘われようとしていた。それを見かけた脂寶達は、小紅に事情を話し、羅公子をとっちめようと計画する。
そして、珠女は素直に羅公子の家に来るのであった。羅公子は彼女に酒を飲ませ酔わせた。そして、早速彼女と一夜を共にしようと風呂に入る。その空きに、彼らは高価な壺を盗み出そうとするが、割ってしまい大騒ぎに。不審に思った羅公子は彼女の背中に魔よけのお札を貼り付ける。すると、珠女ではなく小紅の姿が現れる。夜中に出て行く脂寶達を気にしていた茅山は、その場に駆けつけていた。その場は、茅山のおかげで何事もなく帰るが、羅公子は妖術使いと仕返しを企んでいた。
家に帰ると、茅山は、小紅を除霊しようとする。まだ成仏できない彼女は抵抗し、事情を知る脂寶達も阻止しようとする。茅山に事情を話し、彼女の母親に遭ってもらう。そして、茅山は母親に彼女をこのままほうっておくと悪い霊に変わってしまうと説得する。母親の面倒は脂寶たちが見ることになり、彼女はいったん魔除けの傘の中に封印される。
そのころ、妖術使いと羅公子は、脂寶を懲らしめようと、人形に妖術を使ってキョンシーを創ろうとしていた。人形の中に油虫を大量に詰め込み、魂を持った人形は家で眠る脂寶に襲い掛かってきた。大量の油虫に囲まれた脂寶は、驚いて目を覚まし、襲ってくる人形相手に戦うが、人形の頭をもぎ取ると、そこからも大量の油虫が。そして、妖術使いに金縛りにされてしまう。その体には大量の油虫が這い回り、たまらず脂寶は魂だけ抜け出してしまう。その魂を捕まえた妖術使いは、その魂を豚に封印してしまう。
次の日、小海は魂が抜け腑抜けになっている脂寶の姿を見つけ、茅山のところへ連れて行く。茅山は小海と共に脂寶の魂を探しに出かける。それまで、魂の抜けた肉体が崩壊しないように、小紅の魂を脂寶の肉体に憑依させる。
その晩、留守中の茅山の家に羅公子と妖術使いが忍び込む。そこにいた小紅の母親を騙し、脂寶の肉体を始末しようとする。が、その肉体には小紅が憑依していたため、彼女は妖術使いと戦う。妖術のせいで小紅は傷ついて弱ってしまう。そこに魂を見つけて帰ってきた茅山たちが彼女を助ける。羅公子と妖術使いは、ひとまず退散する。
茅山のおかげで正気をとり戻した脂寶だったが、小紅は重傷を負ってしまう。そして小海は茅山の言いつけで彼女が邪悪な魂にならぬよう呪文をかけ、彼女を見張っていた。その頃、珠女の叔父さん(葉榮祖)が妖術にかけられ、脂寶を襲っていた。さすがの茅山も彼らのやり方に怒り、妖術使いを成敗しようと考える。珠女の叔父さんの妖術は解いたが、しばらく安静にする必要があり、珠女を呼び寄せた。小紅の様子もよくなり、母と珠女の3人で叔父さんの様子を見てもらうことにした。
そして、茅山達は、悪い妖術使いを倒すべく、彼の隠れ家に乗り込むのだった。 |